北海道良水株式会社

新水IBUKI通信 2018年 皐月 00075

◆「水」と「生命」 ◆

生物学者の福岡伸一先生の書かれるコラムは、ジャンルを問わず大変に面白いのですが、最近では「水」の分子構造(+と−)から樹高100mの木が地下から水を吸い上げて梢に届く説明をされていました。
読みながら自然はどうしてそんなことが出来ているのか? 改めて植物の「生命力」に感心したところでした。 そんな時に知人が脳の検査をした話を聞かせてくれました。
「ちょっと耳の辺りに時折、痛みがあったりするのが気になったので……」
という程度のことだったようですが、自宅近くに開院したクリニックに出向いたところ、「念のためにMRIで検査しましょうね!」と言われるままに。
「それでどうなったの?」と野次馬根性を発揮して聞いたところ、約20分間の検査結果は、
「大きな問題はないようなので1週間ほどこの漢方薬を飲んで様子をみて下さい。」
となったそうです。おかげで脳の血管の状態が理解できたとのことでしたが、年齢の割にはキレイだったと自慢気。
「通常、一言多い君が珍しく素直に院長先生の処方に従ったんだねえ~」
とヒヤカスと、「前から先生が“漢方”への造詣が深いことと同時に“新水いぶき”の良き理解者であることを知っていたからね。町内会の集まりでそんな話題が雑談中にあったことを覚えていたんだ!」ということで2回目の自慢話でした。

「生命」を支えている「水」と、MRIという現代医療の最前線にある医療機器が、知人の神経系の小さな痛みを解決することになったようです。
ついでながら、「神経」に限らないのですが、『まんが 人体の不思議』(ちくま新書;茨木保著;2017年5月刊)という新書をご紹介します。医師にして漫画家という“二刀流”の著者の分かりやすい新書なのです。

【臨床医+プロの漫画家】という二刀流

左欄で登場いただいた「新書」の著者は、1962年生まれの臨床医さん。大阪生まれ、奈良県立医科大学卒業、1989年に京大ウイルス研究所研究生に。発がん遺伝子の分子生物学的研究に携わる傍ら、週刊ヤングジャンプ増刊号にSF短編を発表し、プロデビュー。
診療を続けながら、漫画、イラスト、テレビ番組制作の協力など、マルチな方のようです。著書は他にもありますが、今回のものはそうした土台もあってのものなのでしょう。二刀流の優れ者は、ここにも!
因みに全体構成、つまり目次を列挙いたしますと
第 1章~細 胞 第 2章~消火器
第 3章~血 液 第 4章~循環器
第 5章~呼吸器 第 6章~泌尿器
第 7章~内分泌器 第 8章~神 経
第 9章~感覚器 第10章~生殖器


となります。「体」の「しくみ」を描いた(漫画形式+イラスト)本で「書いた」のではないところがミソ。「しくみ」を「つくり =構造」 ☞ 解剖学
「はたらき=機能」 ☞ 生理学

と、明快に分けながら基礎医学と臨床医学を繋げようと試みる漫画です。登場する人物(医師+看護師+飼い猫)のヤリトリが、通常難しいとされる医学の世界を読み解いてくれます。 「新水いぶき」の美味しさも、製造(つくり)・機能(はたらき)から「生命」に貢献していることを今後もお伝えできれば何よりです。
75号という区切りの良い号数ですが、改めて今後ともご愛読下さるようお願い申し上げます。

【編集】北海道良水(株) 「遠友いぶき・ひと花プロジェクト」

【バックナンバー】新水IBUKI通信

 前号へ戻る次号へ進む