北海道良水株式会社

新水IBUKI通信 2013年 師走 00022

美味しいご飯の炊き方

10月末、男性アイドルが出演するテレビ番組がありました。そこで、ご飯を炊く場面がありました。その先生役には、栄養管理士にして料理研究家という女性があたっていました。先生は、最初にお米を研ぐ段階で使う水は、「水道水をフットウさせて冷めた」ものであることを力説されていました。最近の精米技術の向上で、ゴシゴシと研ぐ必要はなく、水に浸して軽く洗う程度で十分とも付け加えて、お手本を披露。 その時、レギュラー出演者から「沸騰&冷ます」が面倒な時は、「ミネラル・ウオーター」を使ってもいいですか? という質問が出ました。シナリオ通りの進行だったのでしょうけれど、先生はニッコリと微笑んでいたかどうかは記憶にありませんが、きっぱりと「輸入されているものは“硬水”であることが多いので、その確認が必要です」との回答でした。確かに日本料理には“軟水”の使用が不可欠です。 このことについては、神奈川県藤沢市でホスメック・クリニックを開院されている医師・三好基晴先生の著書『本物が食べたい』(二見書房・2010年刊・1500円+税)で「水は最大の調味料」という項目で京都の一流料亭の東京進出に際して京都の水を送るようになった経緯が記されています。土地によって水の性質が違うことを教えてくれるお話です。同書は食に関する目からウロコという話題が多数紹介されています。

新年を迎える前に

東京在住の愛飲者の方から、「いぶき」という言葉について、日本人なら次のようなことも知っておいた方が、「新水いぶき」がもっと美味しく感じられるのでは? と親切なご教示がありました。何気なく日常生活で使っている日本語としての「いぶき」についてのウンチク話です。 「万葉集」「古事記」などから説き起こされるので、私同様に日本の古典文学に疎い方は、ヘーとかホーとか初耳という新鮮な話題に感じるかもしれません。教えてくれた方も参考にされた本があって、詳しくはそちらを読んで下さい、ということでした。『日本語に探る古代信仰』(土橋寛=つちはし・ゆたか=著・中公新書・1990年刊)という本で街の本屋さんでは入手できず、古書の通販でようやく入手しました。

同書では次のように説きます。「イノチ」というのは、万葉の時代も今も「生命」を意味するのですが、語源的には「生命<力>」で、「イ=生命」、「チ=チカラ(力)」を表しているとのことです。若い人のイノチは完全で、加齢とともに衰えてゆくものであること、というまではスンナリと読めました。次は少し理屈っぽいです。「イ」は「息(イ)吹き」とも用いられる言葉で、古代では「気息」と「生命」は同一視されていた、という考え。これは日本だけではなく、生命と気息を同じ言葉で表している例は他の民族でも多い、ということです。例えば3つの事例。
ラテン語の「Spiritus」
ギリシャ語の「Pneuma,Psyche」
漢字の「気」
ということで、「いぶき」を飲むと元気になるような気がしていた人たちは、日本語が古代から宿していた生命力をカラダの細胞がしっかりとキャッチしてくれていたからかも知れません。

「ほんものの明るさ」

10月下旬から11月にかけて「食品のウソ表示」を報道するニュースに、昔の偽装食品の事件を思い出した人も少なくないでしょう。ウソに慣れてしまって平気で食事を提供していた人たちも、提供されるものを信じていた人たちも、表情が曇りがちだったのは、お気の毒でした。その点、北海道良水(株)の「新水いぶき」は、天然ミネラルウオーターとして、生産する方々も、取り扱う方々も、ファンになってくださっている方々も、皆さん一様に明るい表情で「いぶき」を語るところに特徴があります。良いものは語らずにいられない……という良質の人間性が発露されているからだと思うのですが、いかがでしょうか? 1年の締めくくりの月になりますが、「新水いぶき」を飲んで、良い新年をお迎えください。

<2014年1月出荷のものから、パッケージデザインが新しくなります。おたのしみに!!>

【編集】北海道良水(株) 「遠友いぶき・ひと花プロジェクト」

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